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鈴木 崇史; 乙坂 重嘉*
no journal, ,
高緯度域におけるIの移行過程を解明することを目的に、北緯45度から56度における北西太平洋及び北緯56度から64度における太平洋の縁辺海であるベーリング海にて、表面海水中のI濃度分布及び鉛直方向のI濃度分布を明らかにした。表面海水中のI濃度分布は北緯45度から56度の北西太平洋では緯度とともに減少し、北緯56度から64度のベーリング海では緯度とともに増加している傾向が観測された。この結果から調査海域における表面海水中のIは緯度もしくは海域によって移行過程が異なることが示された。また鉛直方向のI分布から、ベーリング海の水深100m以深におけるI濃度は、高緯度域の北西太平洋における同水深のI濃度と比較し、高いことが観測された。この結果から、ベーリング海のIは北西太平洋のそれと比べて素早く深層に運ばれる移行過程があることが示された。